本とわたしの時間

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それからのおにがしま

老若男女問わず知られているであろう『ももたろう』。

 

桃から生まれ、サル・キジ・イヌを引き連れ鬼退治に行った

その後のお話があることをご存知でしょうか?

 

今回は大人も気になるその後の鬼ヶ島の様子を描いた絵本を紹介します。

 

 

それからのおにがしま

内容

桃太郎たちが鬼をやっつけたその後、

鬼ヶ島へ村人が気軽に行けるようになりました。

 

鬼ヶ島で暮らす人もいれば鬼と結婚する人までいる。

 

鬼は悪者!と決めつけられていた時代はいつのことだったのか…

鬼と人間が平和に暮らす様子を描く作品です。

 

 

 

考察

鬼は悪者?

節分に「鬼は外、福は内」と掛け声があるように

昔から日本では鬼が悪者の象徴でした。

 

しかし考えれば、鬼も降って湧いたわけではないでしょう。

 

親がいれば子どももいる。

喜びがあれば悲しみもある。

 

鬼は敵じゃないんじゃないかと思うようになり、

心を通わせあっていく様子が実世界とリンクするものがありました。

 

何事も凝り固まった常識を疑い、

自分なりの正解を見出す勇気を持つ大切さが重要だと感じました。

 

 

異文化交流 

今回の作品で1番重きを置かれていたのがここ、異文化交流です。

 

知らない文化、や人種(鬼)と触れお互いを受け入れていく。

 

戦後の日本を描いているのではないかと考えさせられるところが多々ありました。

 

今や当たり前となった異国との行き来や国際結婚。

 

同じ時に同じ地球上に生きる仲間と、仲良く生きていくよう

未来を生きる子供達へ託したメッセージを感じ取れました。

 

 

 

おわりに

感想

平和の大切さを存分に感じる一冊です。

 

平和のありがたさを知るためにも

戦い勝つことがよしとされた「ももたろう」と合わせて読んでもらいたいと思いました。

 

異文化交流のきっかけとなった子ども同士の笑顔。

子どもの笑顔には世界を変える力があるなぁ。と

改めて実感させられました。