アドラー心理学2 前編
はじめに
前回アドラー心理学1で自分の心との向き合い方、
人との関わり方について紹介しました。
今回は嫌な自分を手放す方法を紹介します。
前編ではアドラー心理学を生かす7つの発想について、
後編では嫌な自分を手放す方法について解説します。
アドラー心理学
アドラー心理学を生かす7つの発想
1. 自己決定性発想
「あの時こうしておけばよかった、あの人がこう言ったから…」
と思った経験ありませんか?
しかし、それらは全て自分の選択による結果なのです。
反発、抵抗、自分を貫くということもできたのにしなかったのは自分の選択です。
「あなたを作ったのはあなた、あなたを変えるのもあなた」なのです。
あなたは犠牲者ではありません。
すること、見るもの、行く道は全て自分で決めて責任を持つことです。
あなたの今日を作ったのは昨日までのあなたです。
未来のあなたを作るのは今のあなたなのです。
2. 建設的発想
判断する時に「良い、悪い」で判断してしまっていないでしょうか?
周囲にはどうしても好きになれない人、相性の悪い人、
自分と真逆の価値観を持つ人がいます。
仲良くする必要はありません。
その人と協力することが建設的な何かを生み出すかどうかを考えましょう。
その上でさっぱり仕事上のお付き合いをすることが
大人のお付き合いと呼べるのではないでしょうか?
3. 目的発想
人間の行動には意思を伴う目的があるものです。
逆を言うと、
物事を始める時にその目的を決めることで行動はスムーズになります。
「何のために」という目的を決めてから
「どこに向かって」という目標を定める
その上で経験を練り、実践する。
これが成功へのステップになるのです。
4. 使用の心理学発想
あなたの短所と長所、学んできたこと、体験してきたこと、持っているものなど
沢山あるはずです。
それらの組み合わせはあなたにしかないものです。
強みであり個性です。
これらの組み合わせ次第であなたの貢献できる領域は際限なく広がるでしょう。
重要なのは、
「何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすか」
なのです。
5. つながりと絆の感覚発想
家族、地域、職場、などの共同体の中での
所属感・共感・信頼感・貢献感を「共同体感覚」と呼びます。
これが精神的な健康のバロメーターにもなります。
これを日常生活に生かすために何か問題が起きた時には、
「これは自分にとってどういうことか?」と考えるのではなく、
「仲間の誰にどう影響が及ぶのだろう?」と考えるべきなのです。
私個人から離れて仲間単位で物事を考えることです。
6. 相互尊敬・相互信頼発想
いじめや体罰、虐待、DVのベースにあるのは
尊敬や信頼の欠如です。
そのために相互信頼と相互尊敬は欠かせません。
まずは実践しようとする人が先に相手よりも多く尊敬・信頼することです。
相手を待つのではなく、あなたからスタートを切り
良い関係を築いていきましょう。
7. 勇気づけ発想
勇気づけとは困難を克服する活力を与えることです。
自分自身と仲間を信頼し、可能性を固く信じ、
信念を強く持って行動すること
このことを忘れないでください。
どんな臆病な人にだって勇気は備わっています。
是非実践し、行動してみてください。
後編へ
後編に続きます。