賢者はかく語りき 後編
前編より
前編からの続きです。
賢者はかく語りき
今、身の周りに自分を刺激してくれる人間がいるか?
『目を覚ましているのには、何か虻のようなものが必要だ。』ソクラテス
部下や子供など、自分より下の立場の人間の失敗に対し、
頭ごなしに叱る人をよく見かけますが
それでいい結果になることがあったでしょうか?
人間というのは自分が意見されることを好まないので
聞くふりをして耳を塞いでしまうものです。
そのために、質問することが大切です。
質問が上手ければ物事がどうなっているか自分で説明できるからです。
「相手が発した言葉」を使って質問することで
相手は自分の発した言葉で思考を深め、自分自身で答えを導くことができます。
虻のように刺激を与えられる人間になりましょう。
プライドにこだわってスケールを小さくしていないか?
『笑われざれば、以て道と為すに足らず。』老子
「プロ野球選手になる!」だの「オリンピックに出る!」だの。
大きいことを為そうとすると他人は笑ってくるものです。
実際夢を実現した人で笑われたことのない人は
ほとんどいないことでしょう。
そんな時は本質を見ること。
表面的な形に惑わされないために覚えておいてほしいことがあります。
それは、
本当の道を進んでいる時ほど、周囲から笑われる
ということ。
他人から笑われることを恐れ自分のスケールを小さくしたり、
プライドに固執し、自分を堅くしてしまっているようでは
あなたらしい生き方からは遠ざかるばかりなのです。
自己実現を求めすぎて、かえって追い込まれていないか?
『あれが描きたいとかこれが描きたいとか言わず、靴を作るような調子で、何ら芸術的な配慮なしに仕事すべきだ。』ゴッホ
あなたは人から理解されていないと思うことはないだろうか?
自分への期待が大きい人ほど、他人からの評価が低ければギャップに苦しむものです。
このギャップはとにかくモチベーションを下げてしまいます。
そのためには自分自身の心をマネジメントしなければなりません。
経験と毎日のちょっとした仕事の積み重ねを大切に、
今よりもっといい仕事をすることで平静と落ち着きを得ることです。
それだけが長い目で自分を確実に成長させる唯一の方法なのです。
おわりに
いつの時代にどの国に生きていたかなんて関係ありません。
人間としての基礎は皆、同じです。
その中で賢者と呼ばれ、
長年多くの人達に慕われてきた人が残した言葉というのは
きっとあなたの心にも響くものがあるでしょう。
悩んだ時や立ち止まることがあれば
賢者の言葉に触れにきてください。
さぁ、次は何を読もうかなぁ。