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チョット知的なことわざ学

 

はじめに

昔から今までに語り継がれている事というのは沢山あるものです。

 

中でも風刺や教訓の意味を持ったことわざは世界各国にあります。

 

その国の文化や国民性が見えてくることわざを今回は

 

『チョット知的なことわざ学』という本を参考に、いくつか紹介したいと思います。

 

 

 

チョット知的なことわざ学 

日本

可愛い子には旅をさせろ

わが子が可愛かったら苦労をさせて鍛えるべきというもの。

 

最近では少子化が進み、一人っ子が増えました。

それが故に溺愛しすぎてモンスターペアレントと化す親もいます。

 

親のエゴで守られすぎた子どもは大きくなった時どうなるでしょうか?

 

先のことまでちゃんと考えて苦労をさせる事がその子の為になるということを

再認識させる必要がありますね。

 

 

 

イギリス

知らせがないことは良い知らせだ

病気になったり、不都合なことがあれば知らせてくるもの。

 

連絡も便りもないと不安に嘆くのではなく

気楽にしていた方が互いのためにいいものです。

 

 

相手を信じてドンと構えるくらいが丁度いいのです。

 

 

ドイツ

大文字ばかりで印刷された本は読みにくい

大事だからといって全てを大文字にしては、かえって読みづらくなるもの。

 

何においてもギャップは必要です。

 

強弱があるから惹き込まれるものであって

全部がそれになってしまうとすぐに飽きがきてしまいます。

 

言い換えれば、

休日もたまにあるから楽しいもので

毎日が休日だと味気ない人生になってしまうということです。

 

 

インド

糞する者は虎を恐れず

生理現象は理性で制御できないというもの。

便意を催していたら虎がいる野外でもしゃがんでしまうことからできたことわざ。

 

また糞するもの=悪事を働く者と考え、

悪い事をしようとする者は刑罰を恐れないとも言い換えられているのです。

 

 

切羽詰まると思いもよらぬ行動をすることを指しています。

 

 

イタリア

ローマは一日にして成らず

偉大なローマ帝国だって出来上がるまでに長い歴史があるもの。

 

かなり有名なことわざかと思います。

 

何事もコツコツと小さいことを積み重ね

長い歳月をかけたからこそ素晴らしい立派なものが出来上がるというもの。

 

はじめからスゴイものなんて無いものです。

 

 

中国

石に漱ぎ、流れに枕す

石で口をすすぎ、流れる水を枕にして寝るというもの。

 

昔中国にいた孫楚という男の言いまつがいが発端。

その負けず嫌いに感銘を受けた夏目漱石

そこから名前を取ったほどと言われています。

 

 

負けず嫌いがこんな後世まで語り継がれるとは皮肉なものです。

 

 

インドネシア

高くなりすぎたヤシの木は風当たりが強い

並外れたことをすると、皆から憎まれるというもの。

日本の出る杭は打たれると同じです。

 

ヤシの木を例えに出すあたり南国感が際立っていますね。

 

 

 

アメリ

他人の不幸を喜ぶのは人間の本性だ

そのまんまの意味の悲しい人間の性

嫉妬の感情は昔から変わらないものなのですね。

 

できる限り私たちは他人の不幸ではなく幸せを喜べるよう

意識するべきなのです。

 

 

ギリシャ

芸術は長く、人生は短い

人の一生は短いが、優れた芸術は長く世に伝えられる。

だから芸術に精進すれば、その人の名も長く伝えられるというもの。

 

 

と、もう一つ解釈がある。

 

 

人生は短いが芸の道を極めるのには長い時間がかかる。

怠らず一生懸命とりくむべしというもの。

 

 

 

まぁ、どちらにせよ芸術に精進し一生懸命取り組めということは変わりない。

 

フランス

クレオパトラの鼻がもう少し短かったら、世界の歴史は違っていただろう

クレオパトラが美人でなければ言うことを聞かなかった人もいただろうし、

世界史が今とは違っていただろうというもの。

 

些細なことが大きな影響を与える事の例えです。

 

 

自分の背がもう少し高ければ、私の人生はもう少し違うものになっていただろう

と思ったことある人もいるんじゃないでしょうか?

 

 

 

ロシア

妻が媚びる時はなにか悪い事を目論んでいる

急に妻がお世辞を言うようになったら気をつけよというもの。

 

思い当たることありませんか?

 

理由もなく人は上機嫌にならないものです。

ましてや夫婦ならもちろんの事。

 

逆もまた然りではないでしょうか。

 

 

おわりに

結局どの国においても言っていることは

わかる!わかる!

と思えるものばかりです。

 

 

まだまだ沢山のことわざがあるでしょうし、

今回紹介しなかった他の国々にもことわざはあります。

 

 

それぞれの国の特性や文化を知る為に

ことわざを調べてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

さぁ、次は何を読もうかなぁ。