本とわたしの時間

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1分で大切なことを伝える技術 前編

はじめに 

学生の頃、朝礼や挨拶で

校長先生の長い話を我慢しながら聞いていた

という経験がある人は多いのではないでしょうか?

 

 

内容が薄くてつまらなく退屈を感じると流れる時間がゆっくりだと感じるものです。

 

 

そういう時の話ほど全く覚えていないものです。

それでいいのでしょうか?

 

 

今度はあなたが話す側に立った時、

工夫しなければならない問題です。

 

 

何事も長々と話すより端的に話す方が伝わるものです。

 

 

ではその話す力を鍛えるにはどうすればいいのか

今回は『1分で大切なことを伝える技術』という本を参考に

前編後編に分けて紹介します。

 

 

 

1分で大切なことを伝える技術

1分は短い?長い?

人間はだいたい1分はこのぐらいだという時間感覚を持っているものです。

 

 

では自分が話したいことを1分ちょうどに

まとめることはできるでしょうか?

 

 

大抵の人は短くまとめ過ぎて時間があまるか

言いたいことを要約できず1分を優に超えてしまうものです。 

 

 

無理だろうと思われがちですが、

人は訓練次第で出来るようになるものです。

 

 

アナウンサーを参考に

いい例として取り上げたいのがアナウンサーです。

 

彼らは滑舌の訓練から表現、レポートの仕方等様々な訓練をしています。

 

中でも「CMまで残り10秒!」と言われると

ぴったりまとめあげるものです。

 

 

今までそこを気にしたことがない人も多いかもしれませんが、

訓練をしていない人だと

無言の時間や

言葉の途中でCMに変わるなどして

 

視聴者に不快感を与えてしまうものなのです。

 

 

彼らのセンスもあると思いますが、

まずは訓練なのです。

 

 

自分の話を聞いてみる

シンプルにオススメしたいのが自分の話を録音することです。

 

最近ではスマホで録音アプリなどを使い簡単に試すことができます。

 

 

あまり自分の声を耳にする機会がない人は

普段聞いてる声との違いに衝撃を受け、

こんな感じで伝わるのかと新たな発見があることでしょう。

 

 

沢山の自己嫌悪を積み重ねそれを乗り越え修正すれば

精度の高い話し方が身に付くはずです。

 

 

自分を客観視してみましょう。

 

話し方2パターン

・間をしっかりとってゆっくり話す

・簡潔にテンポよく話す

この2パターンは正反対の効果を持つものです。

 

情緒に訴えかけ涙を誘いたい場合は前者を、

仕事上の情報やノウハウを教える場合は後者を

 

と使いわけると有効に話が伝わります。

 

川をイメージする

話し手と聞き手の間に川が流れているとイメージしてみよう。

 

泳いで渡れないとすると、いくつか踏み台が必要になってきます。

 

それを置く作業こそが【話す】ということなのです。

 

 

高度な話になればなるほど、踏み石をちゃんと置かないと

聞き手は途中で溺れてしまいます。

 

 

これをちゃんと理解しこのフォーマットに沿って話せば

聞き手の心に何も残らないという虚しい話し方からは逃れられるでしょう。

 

 

はじめとおわりを明確にした上で

筋道を立てて話す、

これが鉄則です。

 

 

相手に想像させる 

言葉を言葉として使うだけでは人に退屈を与えてしまいます。

 

聞き手に話した内容以上の想像を駆り立たせられるようになれば

それが一番レベルの高い伝え方となるのです。

 

 

優れた本を読む、

素晴らしい音楽を聞く、

有名な方の朗読を聞く、

 

目に見えない頭の中でのイメージが膨らみますよね?

 

稲川淳二さんの話が映像もないのに

鳥肌が立ってしまうのもその理論です。

 

 

言葉を通じて頭の中のイメージを交換しあうこと、

それこそが高貴な人間の喜びになるのです。

 

 

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後編へ

an-books.hatenablog.com

 

後編もよければご覧ください。