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教える技術

 

はじめに

いつの時代も人を教えるというのは難しいものです。

 

 

元々出来る人を教えることは簡単ですが、

出来ない人を教えるとなると

 

「何回同じこと言わせるの?」

「やる気が足りないんじゃない?」

 

とその人自身を否定してしまいがちです。

 

 

そうなると悪循環しか生まれません。

 

そうならないために、一度自分の教え方や向き合い方を

見直してみませんか?

 

 

今回は『教える技術』という本を用いて紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

教える技術

 

全てにおいて言えることですが、

行動を変えれば必ず結果も変わるものです。

 

 

「なんで私は部下(後輩)に恵まれてないのー!」

と嘆く方、

原因は教えるあなたにあるかもしれません。

 

行動科学マネジメント

人は理屈でわかっていても行動に移せないものです。

頭で分かってても体が動かないってやつですね。

 

そういう時に教える人がサポートすべきなのです。

そして、望ましい行動をしていたら褒め、

間違った行動をしていたら正しい行動に移す仕掛けを施しましょう。

 

 

私は教育というものは壮大な裏方業だと思っています。

目には見えないレールの上を真っ直ぐ歩かせるためには

どういうアプローチをするべきか考え

そっとサポートするものだと思います。

 

教育での主人公はあくまで教わる人です。

自分中心にばっかり物事を考えないようにする必要がありますね。

 

 

信頼関係を築く 

仕事の話ができる土台づくりとして大切なのは

プライベートの話をして信頼関係を築くことです。

 

だからこそ飲みニケーションというのは一つの手があり有効です。

あ、でも

仕事に命をかけ、プライベートをほっぽらかしている人は

そこでつまらない人間だと露呈するかもしれないので要注意です。 

 

 

また部下の話を聞く時は、徹底的に聞き役に徹すべきです。

 

そして

「俺の時はこうだった」

「私はこんなすごいことをした」

と偉そうに武勇伝を語るのは御法度だと気づきましょう。

 

もし語るなら

失敗談をお勧めします。

自分の失敗談を話す事で共感をうみ、親近感をわかすことができるものです。

 

 

 

具体的な行動で表現する

出来ない事は咎めるくせに

解決策を出さないなんてヒドいと思いませんか?

 

 

自分で背中を見せて教えるというのも一つの手ですが

毎回そうもいかない時は数字を出して行動を示しましょう。

 

「13人〜」とか

「5つの~を仕上げる」とか

 

数字というのは明確に同じビジョンを見ることができるので

教わる側も分かりやすいものです。

 

 

 

 

小さな成功を沢山味わわせる

大きな目標を達成させるために小さな目標の成功体験を沢山つむことが大切です。

達成感がやる気に繋がるからです。

 

近頃の若者は自己評価が低く、自分に自信が持てていないものです。

ゆとり教育の一因でしょうが、

頑張った→成功した→認められた→嬉しい!

のプロセス経験が非常に少ないのです。

 

 

だからやっても無駄だと思い頑張ろうとしません。

それは当人だけの問題じゃなく、

そういう社会で育ってしまったから仕方ありません。

 

 

それの考えを教える側は変えてあげることができるのです。

どんな小さなことだって構いません。

頑張った成功した認められた嬉しい!を経験させてあげて下さい。

 

 

 

 

一度に沢山のことを教えない

結局、教える事は自分の仕事も増えるしめんどくさいものです。

だからといって一度にうわーっと捲し立て

メモをとらせ、もう次出来るだろうなんてヒドいやり方してませんか?

 

 

基本的に新しい事を教えるのは1回に3つまでが原則です。

それ以上は身につきません。

 

 

時間はかかっても長い目で見て

互いの徳になる方法を選びましょう。

 

 

ちゃんと認める

認められて褒められて自分の必要性を感じることが仕事のやりかいに繋がります。

怒りをぶつけたところで何も解決しません。

 

感情に身を任せる怒る

相手の行動に改善を求める叱るを一緒にしてはいけません。

これが出来ていない大人があまりに多すぎます。

 

また、人格や性格を叱ることは絶対してはいけない事です。

「お前のそういう暗いところが…」とか

「こんな性格だからダメなんだ!」とか。

 

その人の人生なんだから教える側がそこまで踏み入る資格は当然ありません

教える立場なだけでその人より偉い訳ではありません。

人間という位は同じです。

教える人基準の判断を押し付けないようにしましょう。

 

 

普段から自分の行動をきちんと評価してくれている尊敬する人から

褒められると嬉しいしもっと頑張ろうとなるものです。

逆に嫌悪感を抱くような相手だったら褒められても気分良くないものです。

 

 

自分自身が尊敬に値する上司、先輩になれているかが1番の問題なのです。

 

 

 

 

 

おわりに

子育てにおいても「いい子」というのは

育てる側にとって手のかからない楽な子供を示します。

 

果たしていい子以外は皆ダメなのでしょうか?

 

 

 

教える側の意識、考え方をまず自分本位になっていないか確認すること

そして教えられるその人自身とちゃんと向き合うこと

 

 

それが出来るか出来ないかで

最終的な結果そのものが大きく変わってくるものです。

 

 

 

相手を変えたいならまず自分を変えることから始めましょう。 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、次は何を読もうかなぁ。