本とわたしの時間

まとめ・考察ログ
MENU

聖なるあきらめが人を成熟させる

 

はじめに

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」

 

 

といつかどこかで誰かが言ったように

【あきらめる】ことはよくないこととされています。

 

しかし大人になればあきらめざるをえないことが増えてくるものです。

 

 

実は人生において

あきらめることは必要なことであり、

あきらめることで人は成長できるとも言われているのです。

 

 

それはどういったことでしょうか?

 

 

今回は『聖なるあきらめが人を成熟させる』という本を

参考に紹介したいと思います。

 

 

聖なるあきらめが人を成熟させる

 

カトリックのシスターである鈴木秀子さんが書かれたこの本。

日本人が慣れ親しんだ仏教的価値観とはまた違った、

だけどちゃんと寄り添ってくれる。

そんな優しい言葉が詰まった一冊です。

 

 

諦める?明らめる?

【あきらめる】と聞いて、誰しもが思い浮かべるのは

諦める】ではないでしょうか?

 

 

実は【あきらめる】には【諦める】と【明らめる】の2種類があります。

 

 

・諦める  →  投げ出す 、執着しない 
・明らめる  → 物事を明らかにする 

 

同じ読みに対して意味が正反対だと思いませんか。

 

 

その二つの【あきらめ】を持ち

前向きにあきらめること、

 

これこそが【聖なるあきらめ】なのです。

 

 

 

あきらめる方法

 

世の中には自分の力で変えられること

自分の力では変えられないことが存在します。

 

 

まず、今抱えることは2つのうちどちらなのか明らかにすることです。

 

 

 

そして変えられないことは

時間を無駄にする前にすんなり諦めちゃいましょう。

 

諦めることは許すことです。

そうすることで人は寛大になり優しくなるものです。

 

 

 

もし、固執してしまう場合

執着を手放す第一歩は感謝の心を持つことです。

 

当たり前のありがたさに気づきましょう。

 

 

 

 

明らめるということは知ること

諦めるということは覚悟することです。

 

 

決して投げ出して逃げることではありません。

そこを混同しないよう気をつけましょう。

 

 

色んなコトをあきらめてみる 

期待するから人は傷つきます。

勝手に期待し勝手に傷つく、迷惑な話ですよね。

 

 

「そうなるだろう」

「こうしてほしい」

と言う理想や想像を出来るだけ持たないようにする事です。

 

 

感情に振り回されないちゃんとした大人になるために

あきらめることで自分自身を見失わないようにしましょう。

 


「ほめられること」をあきらめる
「見返り」をあきらめる
「人から何かをしてもらうこと」をあきらめる
「子どものため、親のため」をあきらめる
「自分の思い通りにしたい」をあきらめる

 

 

頭で思っていても意外と実践するのは難しいかもしれません。

まずは意識することが大切です。

そこに行動が伴うものです。

 

 

寛大で平穏な人というのは

聖なるあきらめを実践できているものです。

 

 

感謝を心に、あきらめを実践し

真に大切なものを見つけ出しましょう。

 

 

 

おわりに

不安、執着、怒りを抱えていては永遠に幸せにはなれないでしょう。

自分で勝手に心を病まないでください。 

 

 

世の中自分の思い通りにばかり進む訳ではありません。

 

 

幸せを追い求める全ての人は

 

 

自分を守るためにも

うまく生きていくためにも

 

 

あきらめる力を身につけてみては如何でしょうか?

 

 

案外、あきらめる事で人生うまくいくかもしれませんよ。 

 

 

 

 

 

さぁ、次は何を読もうかなぁ。