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【レビュー】透明なゆりかご

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あなたは自分が生まれた時の事を詳しく知っていますか?

 

たとえ親と上手くいっていなくても、

生まれたくなかったのにと嘆こうとも、

 

今あなたがここにいるという事は

母親がお腹を痛めて

この世界に一から生み出したという事実があります。

 

そこにはそれぞれのドラマがあったはずです。

 

そんな今回は沢山の親と子供の命の現場に関する作品、

第42回講談社漫画賞 少女部門受賞の『透明なゆりかご』を紹介します。

 

透明なゆりかご

あらすじ

看護学科の高校3年生の×華は母親のすすめで産婦人科院の見習い看護師として働くことになる。壮絶な中絶の現場やその後処置を体験しつつも出産の現場に立ち会い生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。「多くの人に教えたい、読んでほしい」と回を追うごとに読者からの反響が大きくなっていった感動作。

 

レビュー

ドラマ化もされたことのある今作。

 

人の数だけ命のあり方があると考えさせられた作品でした。

 

恵まれた環境や親に囲まれて育つという事が

どれだけレアなことか。

 

中絶に踏み切る人があまりにも多いことにも衝撃を受けました。 

 

重く暗い内容に反して明るいタッチで描かれており、

軽い気持ちで感動を与えてくれます。

 

女性だけでなく、今生きている人全てに読んでほしいと思える作品です。

 

女性の葛藤や苦しみも惜しみなく描かれています。

母親になるという事はどういうことか、

 

命が生まれる事を当たり前だと思わないでほしいと強く思いました。

 

 

自分の命を大切にしようと思える作品です。

 

 

勝手に考察

子供と親と

子供が親を選べないように親も子供を選べない。

 

そんな当たり前に理想を覆い被してしまう人が多くいます。

 

中絶すれば簡単に選べると思われがちだが、

母親は一生の心の傷を背負うことになる、

そんな事実も知らずに「中絶」という言葉だけがまかり通っているのが悲しい現実です。

 

 

子供と親には見えない絆ができています。

 

虐待を繰り返す親にもその絆はあります。

 

今一度生きるということ、

命は当たり前じゃないことに

気づいてほしい。

 

子供が親を慕い愛するように、

まずは親が子供を尊重してほしい。

 

一つのかけがえのない命を守ってほしい。

 

 

微力ながらも私はここで願い続けます。

 

 

おわりに

産婦人科一つをとってもそうです。

一つの命が生まれてこれだけ沢山の大人が喜ぶのです。

 

偉大です。

 

自分の体内に違う命を宿し育て産み落とす

 

母親ももちろん偉大です。

 

一人じゃ不可能なことも

一人じゃなければできることだってある。

 

社会全体で親と子供をもっともっと守れるように。

 

まずはこういった体験記を漫画で多くの人に知ってもらいたい、 

私は全力でオススメします。