本とわたしの時間

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チーズはどこへ消えた?

 

はじめに 

理想の生き方を想像してみて下さい。

 

「お金持ちになって豪邸に住む」

でもいいし

「好きな人と結婚して子供を3人産む」

とか

色々でてくるはずです。

人それぞれ理想は違うものですから。

 

 

ただ理想は人生のゴールではありませんよね?

これは誰しもそうなはずです。

 

もし理想を叶えたとして

そこから一生幸せが続くでしょうか?

 

 

理想を叶える事に躍起になっていては

足元を掬われます。

 

今回は有名な『チーズはどこへ消えた』を参考に

解説していきたいと思います。

 

 

チーズはどこへ消えた?

 

有名な本書。タイトルが気になっちゃいますがまず薄さにびっくりします!

あとがきを入れても100ページをきります。

こんなに薄くてベストセラーになるとはどんな内容が詰まってるんだ?

しかもぎっしり文字だけでなく挿絵も入ってこの分厚さとは

兎にも角にも好奇心が刺激される第一印象です。

 

こぞって人が求める何が書かれているというのだ?

 

ちらっと見てみましょう。

 

チーズとねずみと小人の物語

まずは内容を紹介。

 

迷路のなかに住む2匹のネズミと2人の小人がいます。彼らは迷路をさまよった末、チーズを発見します。ところがある日、そのチーズが消えました。ネズミたちは、本能のまますぐ新しいチーズを探しに飛び出していくのに対し小人たちは、チーズが戻って来るかも知れないと無駄な期待をかけ、現状分析ばかり。 

 

というもの。

頭脳があるからこその人間の愚かさを謳っているようです。

 

チーズはただの食べ物ではなく、

人生において私たちが追い求めるもののシンボルなのだ。

といった一見シンプルな物語だが深い話が込められた物語なのです。

 

では、もっと核心に触れていこうと思います。

 

 

手にすると執着、なくすとショック

 

先にも述べましたが、人には皆人生で求めるものがあります。

それが手に入ると幸せになると信じて追い求めるものです。

 

結婚したい女子だってそうです。

結婚することがまるで幸せのゴールなように

意地になって相手を探しています。

 

だけど、結婚した所で実際その幸せは長く続かないはず。

 

理想は手にすると執着に変わり、
なくしたり奪われると大きなショックを受けてしまうのです。

 

果たしてそれが求めていた幸せなのでしょうか?

 

 

不安と恐怖で思考力が鈍る

仕事や生活でのたえまない変化の波から与えられるストレス。

それらをどうとらえどう理解すべきでしょうか。

 

この話はチーズとねずみと小人の物語だがただそれだけではないのです。

 

頭脳を持った人間がどれだけ愚かで

勝手に不幸に陥るかが分かりやすく書かれています。

 

人間の心に根付く

不安や焦り、恨み、安心、

これらはものすごく邪魔です。

 

それらが恐怖を産み、自らの足枷になり動けなくなるのです。

恐怖さえ乗り越えられると楽な気持ちになります。

 

自分が安全だと思っていることは本当に安全なのでしょうか?

人が恐れてる事態自体は実際、想像するほど悪くないのです。

自分の心の中に作り上げてる恐怖の方がよっぽど現実よりひどいんです。

不安と恐怖に思考力を鈍らされないようにしましょう。

 

  

また、古いものに早く見切りをつければそれだけ早く新しいものが見つかります。

 

人の考えを変えると、行動が変わります。

新しい考えが新しい行動をかりたててくれるのです。 

早い時期に小さな変化に気づけば

やがて訪れる大きな変化にうまく適応できるようになるのです。

 

 

おわりに

人生は常に単純です。

頭で考えるだけでは物事がどんどん複雑になるだけです。

 

そのコツとして

物事を簡潔に捉え、柔軟な態度ですばやく動くことが必要なのです。

 

 

そのためにも、

自分が変わらなきゃいけない。

 

 

だって他人が説得したって自分は変わらないから。

だって今が結局居心地がいいから。

 

当人が自分で変わることの利点に気づくしか方法がないんです。

 

 

迷った時はこの言葉を思い浮かべましょう。

 

もし恐怖がなかったら自分は何をしたいだろう?

 

全てにおいて自分が思い描く理想が古いチーズになってないか確認すべきなのです。

人間関係だってそう。

本当はどうなることが理想だったか外から自分を見直してみてください。

 

 

短くてシンプルな物語だが、

大事なことに改めて気づかせてくれる一冊だと思いました。

 

 

中々面白い本に出会えたものだ。 

 

 

 

さぁ、次は何を読もうかなぁ。