本とわたしの時間

まとめ・考察ログ
MENU

りゆうがあります

はじめに

大人からみると子どもは自由で無邪気です。

 

直感の赴くまま好き放題生きているように見えます。

 

しかし、実は全ての行動に理由があったとしたら…?

 

頭ごなしに大人の理論を押し付けずに

寛大な心を持って子どもなりの理由を想像してみるのも面白いかもしれません。

 

 

今回は『りゆうがあります』という絵本を紹介したいと思います。

 

 

 

 

りゆうがあります

大人気のヨシタケシンスケさんがおくる子供も大人も楽しめる笑える絵本です。

絵が可愛く着眼点が面白いのでどんどん続きが気になること間違いなしです。

 

 

あらすじ

ぼくは、ハナをほじるクセがある。おかあさんにいつもおこられる。りゆうは、「おぎょうぎがわるいから」だって。ぼくもなにかりゆうがほしい。ちゃんとしたりゆうがあれば、ハナをほじってもいいんじゃないだろうか。(本文1ページ目抜粋)

 

みどころ

「全てのことには理由があるんだ!」

と子供ながらの言い訳がどんどん出てくるところが魅力です。

 

 

鼻をほじるのは鼻の奥にあるスイッチを押して周りを楽しい気分にさせるんだ!

 

のように大人が聞くとトンチンカンな言い訳が沢山出てきます。

 

実際こんな上手い返しをされたら笑って許しちゃうだろうなと思えます。

 

 

大人にとっての当たり前と子どもの想像力の勝負です。

 

 

やいやい口うるさく言いたげな大人だって

ついやってしまうことだってあるのではないでしょうか?

 

 

貧乏ゆすりは地面に埋まる地底人と会話をする為にしている

とか

いびきは今日言いたかったのに言えなかった言葉たちだ

とか

化粧をして本来の顔を塗り隠す事で自分を探す敵から身を守っている

とか。

 

 

馬鹿馬鹿しいと思いますよね?

 

 

しかし、大人だって全ての事に自分なりの理由を探してみると

普段の生活がいつもと違うものに見えてきて面白いかもしれません。

 

 

 

 

感想

子どもも大人も一緒になって笑える絵本というのは中々ないと思います。

そんな中でもここ近年有名になっているのが今作者ヨシタケシンスケさんです。

 

他の絵本たちもそうですが、発想がとにかく奇想天外で何度読んでも飽きないです。

 

ただ絵本の中では難しい方に分類されると思いますので

小さすぎると理解できない子も多いと思うのでそこは注意です。

 

 

余裕をもって何事も楽しむ事の大切さをこの本から感じました。

 

大人の意見を鵜呑みにするだけの子どもより、

無茶苦茶でも自分の意見を言い返してくる子の方が

 

面白く、可愛いと思えるものです。

 

 

おわりに

本を読み聞かせたりする際に、

子供だけじゃなく大人も楽しみながら読めるかどうかが

とても大切なことになります。

 

大人の表情や声色を子供はしっかり読み取っています。

 

大人が楽しんでいるものを

子どもは好きになるものです。

 

ゆえにそういった本が子どもを読書好きにも仕立て上げてくれるものです。

相乗効果をもたらす一冊にこの本をオススメします。

 

 

 

 

 

さぁ、次は何を読もうかなぁ。