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日本人の知らない日本語

はじめに

日本語教師とは

日本語教師という職業があることをご存知ですか?

 

外国語を母語として育った方に日本語を教える専門の教師です。

 

日本人だったら皆日本語喋れるし誰でも簡単になれるんでしょ?

 

と思ったら大間違いです。

 

日本語教師になるには

教員免許はいりませんが、

 

1.四年制大学において、日本語教育を主専攻または副専攻にて修了する

2.財団法人日本語教育振興会が実施する「日本語教育能力検定試験」に合格する

3.民間が主催する420時間以上の日本語教員養成講座を修了する

 

これらの条件のいずれかを満たさなければなりません。

 

活躍の場

日本語教師は世界中に職場があります。

日本であれば大学や日本語学校

外国人労働者の多い会社に講師として招かれたりします。

 


海外では小・中・高校や大学、語学学校のほか、

個人教室を開き日本語を教えている人もいます。


仕事内容

日本語の成り立ちや文法はもちろんのこと

日本の文化、歴史、生活習慣、マナー等を教える幅広い仕事なのです。

 

 

日本をあまり知らない人、今後日本で生活を始める人にとっては

その日本語教師の言う事がこれからの基準となってきますので責任が重いものです。

 

 

そして、文化や歴史の全く違う国で育った母語の違う人に一から日本を教える難しさ、

当たり前のように話せてしまっていた日本語を外国語として捉え直す難しさ、

それらと日々向き合う根気強さのいる立派なお仕事なのです。

 

 

 

 

 

 

(ちなみにここまで詳しいのは、

何を隠そう私自身が日本語教師に憧れ学生時代から日本語について学んでおり

日本語教師養成講座をも終了しているからです。)

 

 

 

 

 

 

今回はそれらを前提に日本語教師の日常を面白く描いた

日本人の知らない日本語』という本を紹介します。

 

 

 

日本人の知らない日本語

第4巻まで現在出版されているこの作品。

 

日本語教師関連の本となるとお堅い難しそうな分厚い本が軒を連ねる中、

コミック形式でとにかく読みやすく面白いものです。

 

 

あらすじ

日本語学校の教師の体験談をもとに、その友人の漫画家が描いたコミックエッセイ。
外国人学習者との交流を中心に、マニアックな質問に苦戦しつつも楽しく日本語を教えている風景を描いている。他国の文化からくる誤解や、正しい日本語や文化を教えてくれる雑学的な学べる作品。

 

 

解説

アニメ効果

海外では昨今、日本ブームが起きているそうで

前にも増して日本語を学びたい人が増えているそうです。

 

さらにはアニメや漫画の影響で

それらから日本語を取得してしまう猛者達もいるものです。

可愛い顔の白人美女に「ハラヘッタゾ」と言われて何事かと思った事もあります。

 

好きこそ物の上手なれとはこの事だなと舌を巻くばかりです。

 

日本好きなのは外国人だけ?

日本が好きと言われることは日本人にとって嬉しいことですよね。

 

私たち日本人より日本について詳しい外国人は沢山います。

 

 

日本人である事に胡坐をかかず、

まだまだ知らない日本や文化、歴史や言葉を知ることで

私たち自身がもっと日本を好きになる事でしょう。

 

 

聞かれた時にさっと答えられる知識くらいは身に付けたいものですね。

 

 

感想

普段何気なく使っている日本語の面白さは無限です。

一つの事象をあらゆる視点からこんなにも多種多様に表現できるのは日本語だけです。

 

雨のにおいがする

雨がポツポツ降る

雨がザアザア降る

雨がシトシト降る

 

これだけで情景が目に浮かんできませんか?

 

 

大好きで美しい日本語を

改めて意識してもらうためにも

一人でも多くの人にこの漫画を読んでもらいたい。

 

 

他の外国語にばかりに目を向けるのではなく、

どうか日本語も一つの言語として大切に扱ってください。

 

 

日本語にはそれだけの価値があるのです。

 

 

おわりに

日本語を勉強してるんだと言うと、

よく国語だと勘違いされました。

 

 

日本人なんだから勉強しなくても話せるからいいでしょとも言われました。

 

 

そう言う人に

「私は」と「私が」の違いは何?

と聞くと誰一人答えられませんでした。

 

 

日本人なのに。

 

 

どんどん進化する時代の影響か

美しい日本語が乱れています。

 

 

それを目の当たりにする度悲しくなるものです。

 

 

しかし、魅力を感じ知識を深めようとしてくれる外国の人が増えているからこそ

ありがたく、日本もまだまだ捨てたもんじゃない!と思えるものです。

 

 

あなたが今いる日本は素晴らしいところです。

 

 

一度立ち止まって当たり前を脱ぎ捨ててみて下さい。

新たな発見が沢山あることでしょう。

 

 

 

 

 

 

さぁ、次は何を読もうかなぁ。