本とわたしの時間

まとめ・考察ログ
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本を読む人、読まない人

 

はじめに

「本を読め」

と幼い頃から言われて育った人は多いと思います。

 

私はその言葉が嫌いです。

命令されてやらされるというところで拒否反応を起こし

本が嫌いになってしまったという人もいると思います。

 

じゃあ聞きたい。

本を読んだらどうなるの?」と。

人に命令する人はきっとはっきり答えられないはずです。

 

実際その言葉を発する人は自らが本をあまり読まない人だと推測します。

何故って?

 

読書する人は人の気持ちに耳を傾けられるし

無理強いする無駄さを知っているから。

 

 

結論本は読んでも読まなくてもいいと思います。

 

ただ、本を読む人読まない人の違いを説明した

ある講演会があったので紹介させてください。

 

 

 

図書館講演会『本を読む人、読まない人』

詩人である安藤元雄さんが講演したものです。

安藤元雄さんの作品を下記に貼っておきますので
 興味がある方は見てみてください。)

 

本を読む事はどういうことか詳しく解説されていました。

参考に紹介していきます。

 

本読む=教養

現在、日本の学校教育というものはすぐに役立つものがメインで教えられています。

 

テストでいい点を取るための教育、

いい大学に入るための実践練習、

社会に出た時に困らない基礎、

 

これらをするようにと上層部からの御達しで言われているもんだから

誰も逆らえないのです。

 

そういったすぐに役立つもの(実用)の反対語は何か知っていますか?

 

教養です。

 

本を読む事は教養を深める事に繋がります。

しかし、教養は蓄積されていくもので今日明日ですぐに使うものではありません。

 

なので学校教育では教養を軽視していると言っても過言ではありません。

 

学校教育が軽視してしまっているんだからそこで学ぶ子供達も

教養を軽視せざるを得なくなります。

よって本はどんどん遠い存在になり、

急に読めと言われても反発心をうむだけの結果となるのです。

 

教養は目に見えるものではありませんが、

その人の背後に広がっているものに影響します。

 

浅い人間か深い人間か

結局はその違いなのです。

 

 

映像>文字

また、現在は映像社会になってきています。

漫画でも映画でもすぐに理解できてしまう。

100人が100人同じ見方をすることが出来るのです。

 

どういうことかというと、

 

「世界一の美女」と言われてどんな人を想像をしますか?

 

映像や絵があると答えは一択になるはずですが

言葉のみで見てみると、

 

・白いドレスを着て日傘をさし草原にいる人

・浅黒い肌の水着を着た人

・マリリンモンロー

 

どれも正解なのです。

その人その人の価値観で想像力を掻き立てた見方ができるのです。

 

わざわざ文字を読むのがめんどくさい、

言葉を考えるのはめんどくさい、

それくらいなら映像でパッと見た方が分かりやすくていいと考えがちですが

言葉は画像より想像力を高め、

今ある世界や可能性を広げる事ができるのです。

 

 

逆をいうと、

本で知っている内容が映画化された時

想像が固定化されてしまうのでがっかりしてしまうことが多い人もいるでしょう。

ただ、自分のイメージにピッタリだった時は結構嬉しいものです。

 

 

 

可能性を広げる

自分が好きでハマりこんだ教養は根深いものです。

本を好きになるには自発性が鍵となります。

 

自分で選び出し手に取った本に人は愛着を感じるものです。

 

会った事もない知らない人の頭の中を覗ける読書。

まだまだ自分自身が知らない知識は沢山あります。

本を読むことで将来の可能性を広げる新しい知識を得ることになります。

 

「三人寄れば文殊の知恵」ではないですが、

一人で考えても答えが出ないことは

他の人の考えからヒントを得ると気づく事だってあるかもしれません。

 

それも一つの可能性です。

 

 

言葉と現実の変換機能を研ぎ澄まし、

自分の可能性を広げた方がお得に感じませんか?

という事です。

 

おわりに

本は自分の為です。

強制される読書なんて意味を成しません。

自分が興味を持ったものでいいんです。

無理する必要もないし頑張る必要もない。

表紙をみて、何か惹かれるからという理由でいいんです。

 

心が求める時、必要な言葉が見えてきます。

 

あぁ、この本好きだ。

と思える一冊に巡り会えますよう。

 

素敵な読書ライフの後押しになれればと思います。

 

 

 

 

 

さぁ、次はなにを読もうかなぁ。