本とわたしの時間

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世界は感情で動く

はじめに

映画やドラマを見て感動出来ますか?

私はすぐ感情移入をするのと泣き虫なもので

最近流行りの『ボヘミアンラプソディー』で嗚咽を殺し

映画館で泣きじゃくった次第です。

 

そしてそういった「イイよ」と言う口コミが広がり

人気にどんどん火がついていますね。

人は感情に動かされます

 

だって人間だもの。

感情に左右されない人なんて一人もいません。

いるとしたらサイコパスでしょう。

距離を置いた方がいいですね。。

 

今回も人間の認知しづらい感情というものに焦点をあて見ていきたいと思います。

 

 

 

直感

まずは『直感』。

わかりやすく効率がいい答えの提供をしてくれる第六感。

外れることもあれば偶然当たることもある便利な考え。

誰しも一度は従ったことあるんじゃないでしょうか?

 

「なんか分かんないけどこっちの方がイイ気がする!」

とか

「アイデアがふと降りてきた!」

とか色んなシーンで都合よく使いますよね。

 

でもこんな大いなる見方をどこまで頼りにできるんでしょう?

 

 

一応は神経学的に無意識の認知とされるものが直感です。

ヒューリスティクス】というかっこいい名前だって付いてます。

 

これが非合理な判断や意思決定をとる行動経済学にも繋がっています。

 

 

さて今回も行動経済学に触れます。

前回紹介した『経済は感情で動く』と同じ作者が出した

『世界は感情で動く』を参考に見ていきたいと思います。

 

世界は感情で動く  行動経済学から見る脳のトラップ

 

認知の歪みを発動させる魅力的な情報が世に蔓延しています。

それによって思い込みが強まり自尊心が強まるというのは

詐欺師に引っかかってしまういい例です。

この自覚がないと損をしかねないのです!

 

結論から言うと、

理解し自覚し前もって備えること

それが大事だとこの本は強く教えてくれます。

 

ではどのように脳は罠に陥るのか、

そしてそれをどうやって避ければイイのか

例を用いて見ていきましょう。

 

 

1. 予言の自己聖寿

思い込みや風評、予言が現実になること

 

お前はダメな子だと言われれば言われるほどダメな子になる

あの店は潰れるという噂が広まると潰れる

 

言霊のように予言がその方向へ導くというもの

できるならプラスの面で活用したいものですね。

 

2. ピークエンドの法則

端的にいうと、

終わりよければすべてよし

ピーク時や一番最後の印象がその全ての経験のまとめの感情になるというもの。

人間の記憶というのはすべからく捏造されるものなのです。

 

3. コンコルドの誤謬

今まで使ったお金が無駄になるということを避けたいという意識の罠。

負けたくない、損をしたくない、恥はかきたくない

余計な感情が自らの選択肢を失わせてしまいます。

 

UFOキャッチャーでお金をつぎ込んでしまい

今辞めてしまうと勿体無いと

引くに引けなくなった経験ありませんか?

 

行くも戻るもイバラの道なんだから、

過去は過去だと割り切ることが大切です。

 

 

4. ハロー効果

有名な人を起用してCMを作りいいイメージを与え、

購入意欲を促進させる効果のこと。

 

宣伝費に多額の費用をかけてるメーカーはこの効果を使っています。

トップブランドはこうして消費者の想像力と感情にしっかり食い込み

安定の地位を築いているのです。

 

 

 

まとめ

自分が知らないということを知っていますか?

新たに学ぶためには必要不可欠な条件です。

 

 

私達が生きる環境は多くの情報で溢れています。

勝手に脳があまり重要でないと判断するものは見落とすようにできています。

脳トレやアハ体験とかでよく取り上げられてるのが、認知の罠です。

 

見えてはいても見てはいないものだって沢山あるんです。

今話してる相手がふと入れ替わったら気付くことが出来ますか?

注意力を何かに向けている時は周囲で何が起きているか気づかない

不注意の見落としだらけなのです。

 

 

感情にとらわれず、認知トラップにハマらないよう

この言葉を送ります。

 

人生で、そのことを考えるまさにその瞬間に

貴重だと思えるものほど貴重なものはない』(byカーネマン

 

おわりに

相変わらず人間の感情や無意識の脳の動きには驚かされます。

せっかくその情報を手に入れたのだから

私たちは罠に引っかからず高みの見物をしてたいものですよね。

 

人は多かれ少なかれ感情に影響を受けて日々生きています。

ちなみに感情的と合理的は相反するものと捉えがちですが、

実は合理的な人とは、

感情がない人ではなくて感情のコントロールが上手くできる人なのです。

 

合理的な人間になり、正しい判断ができる大人になりましょう。

 

まだまだ今回説明していないことも多く

この本内で解説されています。

興味を持たれた方は手にとってみて欲しいものです。

例が沢山載っておりとても分かりやすいと思います♫

 

本当に、人間って面白い。

 

 

 

 

さぁ、次はなんの本を読もうかな。